流星群は、空のある1点(放射点)から放射状に流れるように見え
ます。
ペルセウス座流星群の放射点は、夜の帳が下りる20時ごろには北
北東の地平線から昇ってきますが、22時ごろから放射点も北東の
空にそこそこ高くなり、以後十分な高度になっていきます。
流星群は放射点の高度が高いほどたくさん見えるようになります。
そして、空が明るくなりはじめる4時ごろまで観望することができ
ます。
2011年のペルセウス座流星群が最も多く流れるとされる極大時刻
は、日本時間8月13日15時ごろと予報されています。残念ながら
昼間の時間帯なので、観望するなら12日の夜半から13日の明け方
にかけて、あるいは13日の夜半から14日の明け方がチャンスです。
今年のこの時期は、満月に近い明るい月が一晩中夜空を照らして
いるので、流星観察の条件としてはあまりよくありません。
暗い流星は、空の明るさに埋もれて見えなくなってしまうからで
す。いつものペルセウス座流星群のピーク時には1時間あたり50個
くらいの流星が見られますが、今年はそれより少なくなるかもし
れません。満月近くの月はたいへん明るいので、町明かりを避け
て山間地へ行くメリットはあまりないでしょう。
ただし、山間地では空気が澄んで空の透明度が高いという点では
期待できるかもしれません。
ペルセウス座流星群は明るい流星が多いので月明かりも吹き飛ば
すような流星に期待しましょう。
ペルセウス座流星群の場合、放射点のあるペルセウス座は北東方
向に現れます。といっても、放射点を中心にあらゆる方向に向か
って飛んでいるので、北東ばかりを見つめていなくても、実際に
は全天に流れます。南の空に飛んだ後は北の空に現れるといった
具合です。
空が広く見渡せる見晴らしのいい場所で観察するのがベストです。
月のある方向はまぶしく流星が見づらくなりますから、月を視界
に入れないようにしたり、月に背を向けて見るようにするとよい
でしょう。
参考資料
[特集]2011年のペルセウス座流星群
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