Google 検索で上位を占めているレジオネラ菌について調べてみた。
レジオネラ (Legionella) は、レジオネラ属に属する真正細菌の総称であり、
グラム陰性の桿菌。レジオネラ肺炎(在郷軍人病)等多くのレジオネラ症を
引き起こす種を含む。少なくとも46の種と、70の血清型が知られている
ヒトの生活する環境においても、大量の水を溜めて利用する場所でレジオネ
ラが繁殖する場合が知られている。特に Legionlla pneumophila は、空調設
備に用いる循環水や入浴施設においてよく見られ、しばしばこれらの水を利用
する際に発生する微小な水滴(エアロゾル)を介してヒトに感染する。
レジオネラ肺炎
2 - 10日の潜伏期間を経て高熱、咳、頭痛、筋肉痛、悪感等の症状が起こる。
進行すると呼吸困難を発し胸の痛み、下痢、意識障害等を併発する。死亡率
は15% - 30%と高い。
ポンティアック熱
多量のレジオネラを吸い込んだとき生じる。潜伏期間は1 - 2日で、全身の倦怠
感、頭痛、咳などの症状を経て、多くは数日で回復する。
特に日本では入浴設備からの感染事例が多い。1996年レジオネラの存在が確認
され易いとして、通産省から製造元・発売元に家庭用24時間風呂浴水の衛生対
策の要請がなされた。これを受け、1997年レジオネラ対策24時間風呂が各社か
ら発売されている。これ以降も各地の温泉や共同入浴施設では、感染して死者
が出ているのが現状であり、衛生管理の難しさを物語っている。前述のように、
レジオネラは入浴施設で多用される濾過循環装置の濾材では、処理できない。
そのため循環式浴槽を持つ共同入浴施設では、塩素消毒を行い、また定期的に
湯をおとし清掃すること(レジオネラ繁殖を抑制する)泡風呂にしないこと、
湯面より高い位置にある注ぎ口ではなく浴槽内から循環させること(エアロゾ
ル形成を抑制する)の二点が指導されている。
参考資料
レジオネラ
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