Google 検索キーワドとして上位を占めているエシュロンについて
調べてみた。
エシュロン(Echelon)は、アメリカ合衆国を中心に構築された軍事目的
の通信傍受(シギント)システムで、同国国家安全保障局(NSA)主体で
運営されていると欧州連合などにより指摘されているものである。
なお、「エシュロン」はフランス語で「(梯子の)段」を意味する語・
échelon に由来する。
エシュロンはほとんどの情報を電子情報の形で入手しており、その多くが
敵や仮想敵の放つ電波の傍受によって行われている。1分間に300万の通信
を傍受できる史上最強の盗聴機関といわれている。
電波には軍事無線、固定電話、携帯電話、ファックス、電子メール、デー
タ通信などが含まれており、友好国にある米軍電波通信基地や大使館・領
事館、スパイ衛星、電子偵察機、電子情報収集艦、潜水艦を使って敵性国
家や敵性団体から漏れる電波を傍受したり、時には直接通信線を盗聴する
ことで多量の情報を収集していると言われている。
電気通信事業者の協力を得てデータ収集を行っている可能性も指摘されて
いる。電子フロンティア財団は、NSAがサンフランシスコのSBCコミュニケ
ーションズ(現AT&T)施設(Room 641A)に傍受装置を設置してインター
ネット基幹網から大量のデータを収集・分析していたとし、アメリカ合衆
国政府およびAT&Tに対し訴訟をおこしている(アメリカの連邦法はNSAや
CIAが国内で盗聴はもちろんのこと、一切の諜報活動を為すことを禁じて
いる。これは活動即ち、政府が主権者たる国民を敵視している事を意味す
るからである)。
2007年末時点で参加している国は、アメリカ合衆国、英国、カナダ、オー
ストラリア、ニュージーランドであり、英米同盟(UKUSA、ウクサ。
United Kingdom & United States of America)とも呼ばれるアングロサク
ソン諸国とされる。
ギリシャ、スペイン、ドイツ、日本など、いくつかの同盟国にも、参加は
認めないものの傍受局を置いているとされる。これらの国と独自情報を提
供する協力国を含めて「サードパーティー」と呼ばれ、エシュロンの閲覧
は許可されないものの、UKUSAの国益に反しない限りにおいてエシュロンで
得られた情報の提供が行われることがある。日本には、青森県の三沢飛行
場近くの姉沼通信所に、傍受施設(通称「ゾウの檻」)が存在し、1,000人
単位のNSA要員が詰めていると言われる他、東京都心のいくつかのUKUSA同
盟国の公館内(駐日アメリカ合衆国大使館等)にも傍受施設が存在し、分
担して傍受活動を行っていると噂されている。
参考資料
エシュロン
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