ガン進行を左右する仕組み解明 PICT1たんぱくがガン細胞の増殖を抑制する
P53を活性化/九大(2011年8月1日09時47分 読売新聞)
九州大生体防御医学研究所の鈴木聡教授(ゲノム腫瘍学)らの研究グループ
が、がんの進行を 左右するメカニズムに「PICT1」というたんぱく質が
関わっていることを突き止めた。
生存率を高める新薬の開発につながる可能性があり、1日、米科学誌電子版
に発表する。
研究では、細胞核の核小体の中に、PICT1が存在することを発見。正常
な細胞の場合、 PICT1は「リボゾームたんぱく質」と結合しているが、
PICT1を消失させると、 リボゾームたんぱく質が核小体から出て、
がん細胞の増殖を抑制する「p53」と結合し、 p53の働きを活性化さ
せることがわかった。
また、がん患者のPICT1と生存率の関係も調査。食道がんでは、
PICT1が少ない 患者の5年後の生存率が1・7倍になり、大腸がんでも
1・3倍になることが確認された。
参考資料
がん進行を左右する仕組み、九大グループが解明
がん進行を左右する仕組み、九大グループが解明
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