2011年8月30日火曜日

福の神: エケコ人形

エケコ、エケコ人形とは、南米ボリビアでアラシタの祭の際に売られる人形で
ある。

ほとんどは陶製で、高さは数cm~数十cm。両手を広げた小太りのおじさんで、
いわゆる“チョビ髭”を生やし、口を開けて笑っている。頭には、インディオ
がよくかぶっている耳まで覆うことのできる毛糸の帽子をかぶり、時にはその
うえに山高帽などをかぶることもある。

エケコはアイマラ族、ケチュア族の間で福天(福の神)と信じられており、自分
が手に入れたいもののミニチュア品を持たせ、タバコをくわえさせることによっ
てその入手を祈願する。祈願する品は何品あってもよいので、体中に様々なミニ
チュア品がくくりつけられて胴体が見えなくなっているのが普通である。

現在ではアイマラ族やその子孫だけでなく、広くメスティーソ、欧米系の人も家に
飾っている。

本来は年初のアラシタの祭りの際に販売されるものであるが、現在は観光客への土
産物としていつでも売られている。

アラシタの祭またはアラシタの市は、毎年1月24日にアンデス地方のいくつかの町
で行なわれる、エケコとミニチュア品の市場である。

特にボリビアのラパスで行なわれるアラシタの祭は規模も大きく有名である。

参考資料
エケコ

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