2011年9月25日日曜日

千葉県鴨川市: 吉保八幡神社やぶさめ

吉保八幡(きっぽはちまん)神社のやぶさめ(県指定無形民俗文化財)
は、毎年9月の最終日曜日(2011年は9月25日)に催される吉尾地区の
八幡神社の祭で、神事として古式ゆかしく執り行われる。

もともとの起源ははっきりしないが、社伝によれば、鎌倉時代中期
までさかのぼるといわれている。

約210mの馬場を疾駆しながら、3つの的めがけて矢を放ち、そ
れを3回繰り返し、合計9的を騎射する。



一番的に当たれば早稲、二番的が中稲、三番的が晩稲と、その命中
度で次の年の豊作、凶作、適種を占う。

他で行われているやぶさめと異なる特徴としては、的までの距離が
遠い点が挙げられる。

これは、吉保八幡のやぶさめが武芸としてよりも、五穀豊穣を祈願
し農作物の収穫の豊凶を占うことを第一の目的として行われて来た
ためである。

騎射する人(禰宜・ねぎ)は心身を清めるために、一週間精進潔斎す
ることが定められている。

参考資料
吉保八幡のやぶさめ
吉保八幡神社やぶさめ

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